北ア常念山脈(長野) 蝶ヶ岳(2677m) 2018年8月24日日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:24 三股駐車場−−1:36 林道終点−−1:46 吊橋−−1:55 力水−−2:05 ゴジラの木−−2:53 まめうち平−−3:32 蝶沢−−4:43 大滝山分岐 4:54−−5:04 蝶ヶ岳 6:30−−7:19 蝶沢−−4:45 まめうち平−−8:17 ゴジラの木−−8:21 力水−−8:26 吊橋−−8:33 林道終点−−8:43 三股駐車場

場所長野県安曇野市
年月日2018年8月24日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場昨年は不通だった林道の補修工事が終わり、今年はゲート手前の駐車場まで入れる
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
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コメント天気予報は微妙だったが出かけてみたら晴でラッキー! ただし雲は多く遠望はイマイチで、南ア北部が微かに見える程度。妙高火打方面は雲の中。山頂の気温は+2℃で今シーズン最低で秋らしくなった


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三股駐車場。夜中でも車がどんどん入ってくる 林道終点の登山指導所。日中も無人だった
最終水場の力水 頭上は月夜
ゴジラの木 まめうち平
蝶沢はたっぷりと水が流れていた 松本方面の夜景
東の空が明るくなってきたがまだ町明かりが見える
土曜早朝のテント場。さすがに少ない
穂高は見えているが南岳〜槍は雲に覆われている
蝶ヶ岳山頂 気温は+2℃! 圧倒的今季最低気温
蝶ヶ岳から見た北東方向。頚城山脈、志賀高原は雲海の下
蝶ヶ岳から見た東方向。四阿山、浅間山とも微かに見える程度
蝶ヶ岳から見た八ヶ岳。こちらもどうにか見える程度
蝶ヶ岳から見た南アルプス。デジカメ画面では見えないほど薄かった
蝶ヶ岳から見た南側の展望。こちらも雲海が高くほとんどの山が雲の中
蝶ヶ岳から見た乗鞍岳。残念ながら雲は取れなかった
蝶ヶ岳から見た喜作新道の山々
蝶ヶ岳から見た大天井岳〜常念岳
蝶ヶ岳から見た裏銀座の鷲羽岳〜水晶岳
蝶ヶ岳から見た裏銀座の野口五郎岳
蝶ヶ岳から見た穂高連峰〜常念岳(クリックで拡大)
蝶ヶ岳から見た槍ヶ岳 蝶ヶ岳から見た穂高岳山荘
蝶ヶ岳から見た北穂高岳 蝶ヶ岳から見た木曾御嶽。かろうじて見えた
蝶ヶ岳から見たアカンダナ山〜焼岳 ホシガラス
蝶ヶ岳ヒュッテを山頂から見下ろす
帰りの蝶沢 蝶沢で気温は+10℃。やっぱり低い
まめうち平 土曜なのでたくさんの人が登ってくる
ゴジラの木 力水
吊橋 林道終点
三股駐車場。ほぼ満車だった(残りは路側)
ミヤマトリカブト オヤマリンドウ
ミヤマアキノキリンソウ。もう終盤 僅かに残ったハクサンフウロ
たぶんムカゴトラノオ
カニコウモリはたくさんあった ベニバナイチゴの実。味は薄かった
ソバナ ゴマナ?
キオン ヤマハッカ
タマガワホトトギス。蝶沢にあった
キツリフネ(ツリフネソウの黄色バージョン) ツリフネソウ


・週末は前線が南下し太平洋上まで離れるために天候が回復する予報に。ただし「てんくら」では午前中は全体的に強風で風速はどこも10mを越えて「C」判定(午後からは「A」判定に回復)。他のネットの予報を見ると、午前中はいい予報と悪い予報とまだら模様で、回復すると言っても平地の話で山の上は保証できない状況。よって天気が悪くて展望が得られなくてもがっかりしない場所、もし強風だった場合に風が避けられるコースと言うことで蝶ヶ岳とした。

・金曜夜早い時間の三股駐車場は2,3割の車の入り。今日の午前中まで天気が悪かったからなぁ。でもこの予報だと週末は多く人が入りそう。実際に夜中に入って上がってくる車が多くなり、出発時は真っ暗で分からなかったが下山した時は満車状態だった。

・気温は先週より確実に下がり、車の中で快適に寝られる気温になった。出発時の気温は確認しなかったが、おそらく+12℃くらいだっただろう。標高1400mで既に気温は+10℃まで下がっていた。出発して30分ほどで発汗対策用濡れタオルを忘れたことに気付いたが、今日の気温だと無くても大丈夫だった(あった方が快適だが)。

・出発は1時半くらいだったが、土曜早朝でもこの時間に出発する登山者は他にいなかった。真っ暗な中を一人で登っていく。天候はいいようで月が輝いて、下界の夜景が樹林の隙間から見え隠れしていた。

・昨日までまとまった雨が降っていたので蝶沢トラバース箇所で水が得られる可能性が高いと推測したが、もし外れたら水が無いので力水で水を補給。ただし、結果的には山頂では寒いくらいで水の消費はゼロだった。

・雨の影響で各所でいつもより流れが大きくなっていたり、いつもは水が無い場所で流れていたり。でも歩くのに支障が出るようなことはなかった。

・三股から蝶ヶ岳へのコースは主に北や東斜面で、予報の西風は稜線がブロックしてくれるが、それでも風を感じる場面があり稜線の風がちょっと心配に。風速10m程度の風では行動が制限されることはないが体感温度の低下の方が問題。予報だと標高3000mで気温は+6℃で今シーズンで最も気温が下がりそうで、前回の爺ヶ岳より寒くなりそうだった。蝶沢で既に気温は+10℃を切っていた。

・樹林が開けた蝶沢ではまだ真っ暗だったが、常念岳の稜線に雲はかかっていないことが確認でき、どうやら稜線の天候も良好だと分かって一安心。

・大滝山分岐付近でようやくライト不要な明るさに。今の時期の日の出は5時15分位。かなり遅くなってきた。気温はさらに下がり、半袖半ズボンでは風が吹くと寒いため、山頂での展望タイムに備えて早めに防寒装備を着こんだ。

・お花畑は既にシーズンオフ間近で、僅かに残ったハクサンフウロやこれまた終わりかけのミヤマアキノキリンソウくらい。草紅葉状態になるのも近いだろう。

・蝶ヶ岳ヒュッテのテント場にはテントが数張。前回ここに来た時には日の出待ちの多数の宿泊者がいたが、今は小屋裏の小ピークに数人が見える程度でテント周囲は無人。

・テント場を横断して稜線に出るが、予報と違ってほぼ無風。穂高の稜線は少し雲がかかり、南岳〜槍の稜線は盛大に雲が絡んでいた。ただし上空は快晴で、昨夜のどの天気予報よりも実際の天気は良かった。

・山頂での日の出待ち人数は数人程度で静か。温度計を見ると+2℃と冷え込んで今シーズンで圧倒的な最低気温。軍手では指先が冷え過ぎで、次回以降はもう少しマジな手袋にしよう。高山植物は以前から秋を感じさせたが、いよいよ天気も秋へ移行しつつある。あとは大気の状態が安定して日中もガスが上がらなくなれば展望を楽しむにはちょうどいいのだが。

・天気はいいが雲海の高さが高いこと、空気の透明度は今一つで遠望はイマイチ。頚城山脈、北信の山は全く見えず、岩菅山や横手山など志賀高原の山々も雲の中。当然ながら奥日光は見えない。東で微かに見えるのは四阿山〜浅間山にかけて。八ヶ岳も微かに見える程度で富士山は欠片も見えず。南アルプスは北部のみ薄っすらと見えていたが、写真撮影しようにもデジカメ画面を介すと見分けることは不可能で、デジカメのオートフォーカスは合わなかった。時間帯によっては塩見岳、荒川三山、赤石岳が本当に微かに見える程度であった。木曾御嶽や乗鞍岳方面には雲が沸き上がって乗鞍は最後まで姿を現さず。木曾御嶽はかろうじて見えたが南ア並みに薄くしか見えなかった。水晶岳、野口五郎岳の裏銀座方面も雲が多く、見える時間帯もあったが下山時には完全に雲に沈んでしまっていた。

・遠い山々の見通しはイマイチだったが近場は悪くはなく、タイミングによっては穂高〜槍ヶ岳の稜線の雲が完全に取れてすっきり見えることも。大天井岳〜常念岳は常にすっきりと見えていた。今日は土曜日なので日の出の時刻の今頃から登り始める人が多いはずで、どの山もこの時刻に山頂に立つ人は少ないだろう。蝶ヶ岳も雲海から日が出るとすぐに人が減って無人となった。でも登山口を今朝出発する人はかなり多いはずで、日中は賑わうだろう。予報では午後の方が天気がいいはず。

・山頂には1時間半ほどの滞在で下山開始。直射日光が当たり始めると寒さは緩んで、足の指がかじかむほどたったのが温かさを感じるようになった。でもいくら気温が下がったとはいえまだ8月なので、天気がいいと日中は暑くなるかな。

・早い時間帯ですれ違ったのは私と同じく明らかに日帰りハイカー。多くの登山者とすれ違うようになったのは標高2000m付近以降。今回はすれ違った人数は久しぶりに100人を超えたと思う。天気予報では日曜も好天なので週末2日とも楽しめそうだ。

・林道終点に達すると登山指導所で登山届を書くハイカーの姿あり。しかし週末日中なのに指導所は無人のまま。もしかしたら今シーズンの開設期間は終了したのかもしれない。

・三股駐車場は満杯状態で、着替えて車で下ると昨年通行止めだった工事箇所手前の駐車余地も満杯で、昨年の「公式駐車場」にも何台も車が見られた。さすが三股の人気は高い。

・林道では行きも帰りも猿の姿あり。ここは毎回のように猿が路上にいる。猿は車に慣れてしまっているようで、車の邪魔にならないよう路側に避けてもそれ以上逃げることはなかった。

・高山植物は完全に秋モード。盛りはミヤマトリカブトで、山頂付近ではオヤマリンドウも。カニコウモリは残っているが、大きく開く花ではないので花が咲いているのかしおれているのかよく分からない(笑)。今回初めてベニバナイチゴ=木いちごの赤く熟した実を食べてみたが、野生種だからだろうか、種が大きくて食べにくく味は薄かった。クロマメの方がずっと美味い。

 

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